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悲運と呼ばれる人達がいる

created Apr 26th 2016, 16:46 by zerobikappa


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悲運と呼ばれる人達がいる。大きな大会では銅メダルしか取れなくて、金メダルとは無縁の日本を代表する競技選手。サッカーのJ2は、上位2チームがJ1格上げの資格を得るが、3回も勝ち点1点差で昇格を逃すという珍しい記録を持っている監督。悲運の壁を簡単に越えてしまう人もいれば、壁の前で苦しむ人もいる。仕事でも同じだ。自分では精一杯頑張ったつもりでも、あと一歩のところで契約を逃すことがある。もう少しで新製品が完成するはずなのに、どうしても最後のヒントが見つからない。目標の数字にわずか届かず、悔しい思いをすることなどしばしばだ。逆に次々と成果を上げる人もいる。思わず自身の不運を嘆くことになる。壁を超える人と、壁に泣く人にはどんな違いがあるのだろうか。技術の分野において、開発というのは、それがいかに小さなことであっても新たなものの創造である。そこにはたくさんの困難が待ち受けている。それらをそのたびに解決して、一つ一つ突破していってこそ、初めて新しい製品の開発ができる。壁にぶちあたってしまったからといって、引き返していたのでは、いつまで経っても壁は依然として突破できない。壁をよじ登ってでもやり遂げてみる。時間がかかっても、遠回りしてもかまわないし、下手でも、つぎはぎだらけでもかまわない。とにかく完成品を作り上げることが非常に重要なのである。自分で端から突破できないと決めつけている人もいる。当然本人なりに頑張るのだが、あるレベルで言い訳を見つけ、努力することをやめてしまい、惜しかったというだけで終わってしまう。たとえ達成困難に思える仕事でも、やり遂げるために粘り強く、一生懸命に努力をし続けることが大切だ。

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